2016年8月10日水曜日

「別冊図書館戦争1」有川浩 (角川文庫)

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「……はっ」
目を覚ました灰原の額は、粘り気を含んだような汗にまみれていた。
「何だったんだろう、あの女は」
知らない異性が夢に出てくる、それはフロイトだかユングだったかが、自分が男なら自分の女性的な部分を表しているとか、自分が理想とする異性像を表しているとか言ってたような気がする。
はて。あれが俺自身の女性的な部分だとすれば、かなりあほっぽいな。もし理想像だというなら、俺はあほっぽい女が好きなのか。

確かに嫌いではないな。
ベッドに仰向けのままどこともなく天井を見やりながら、一人納得する灰原だった。