2013年6月29日土曜日

「ラッシュライフ」伊坂幸太郎 (新潮文庫)


あらすじ
泥棒を生業とする黒澤、新興宗教信者の河原崎、不倫相手の妻を殺害しようと目論む京子、リストラにより無職となった豊田。

仙台の街を舞台に彼らは、人生のバトンを次々に手渡していく。

これは四人の主人公と彼らに絡む人々の、人生という名のリレーを描いた物語である。

「オーデュポンの祈り」に続く、伊坂氏の二作目です。
孤島を舞台とした前回とは打って変わって、今回は仙台の街を舞台にまたもや「神様のレシピ」によって生まれた事件が次々と起こります。

まさに騙し絵のような見事な群像小説です。
時系列をずらして描かれる話は何度か読んでいますが、ラッシュライフは構成が実に巧妙です。


内容的には特に感動するというお話ではありませんが、小さな気付きが散りばめられ、それを目にする度に少し考えさせられます。
それは本当に他愛もない、小さなこと、当たり前のようなことなのですが、人と人との繋がりであったり、思い遣りや人としての尊厳であったりします。

そして今回も名言が出てきました。

「人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ? 誰だって初参加なんだ」

と黒澤が佐々岡に語る件が心に響きます。
私も新人らしく失敗を恐れず、人生をプレーしたいものです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

0 コメント:

コメントを投稿