2013年2月10日日曜日

「蒼き狼」井上靖 (新潮文庫)


あらすじ
モンゴル遊牧民の一部族の首長の子として生まれた鉄木真(テムジン)=成吉思汗(チンギスハン)は、
己が狼の末裔であることを証明するため、ひたすらに敵を求め、飽くない侵略を続けていった。
これは、わずか一代で空前の大帝国を築き上げた人間の生涯が描かれた物語である。

 かなり浪漫を感じさせる小説だなぁと、高校当時も私の個人的な評価は高かったんですが、やはり今回もよかったです。とはいえ、以前は漠然と壮大な浪漫を感じていただけでしたが、今回は浪漫よりも無常感を強く感じましたね。


 それにしても井上靖の歴史小説は、小説とは思えないところがすごいですね。
 淡々と歴史的な記録を書き連ねるように、あたかも史実をそのまま書き記してるだけのような描写が、何とも言えない凄さを感じさせてくれます。
 もちろん元ネタとしての史料を介した上で、その行間を埋めるように想像を働かせて小説という形にしてるんでしょうが、小説というよりもノンフィクションや史実なのではないかと思い込まされます。
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