2012年6月2日土曜日

「探偵ガリレオ」東野圭吾 (文春文庫)



 探偵ガリレオシリーズ第一弾です。
 テレビドラマ「ガリレオ」の原作でもあるので、ご存知の方も多いかとは思いますが、ざっくりと内容を述べますと天才物理学者、湯川学が超常現象としか思えないような不可思議な事件を、科学の力で解き明かしていく推理小説です。

 主人公の湯川学は物理学において天才的頭脳を持つばかりでなく、雑学にも明るく、また洞察力にも長けています。何事に対しても論理的に思考する傾向を持つ人物であり、そのため論理的ではない存在である「子供」を苦手としています。好きな飲み物はインスタントコーヒー。

 ある意味、極めてまともすぎるがために、変人扱いされるタイプの人間ですが、どこかコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」と被るようなところがあります。
 事件現場や調査などに足を運ぶこともありますが、どちらかと言えば基本的にはアームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)タイプの人物に感じます。もしかするとこのような点から、先述の「シャーロック・ホームズ」を彷彿させられるのかもしれません。
 シャーロック・ホームズの推理の根拠が主に当時の「科学」を基にしているように、湯川学は「現代科学・物理学」の観点から、事件を解き明かしていくわけです。


 作者の東野圭吾氏自身が理系の人間ということもあり、謎とその解き明かしに物理学の作用や原理が多く出てきますが、全く物理学が分からない人でも容易に読み進めることができて、大変面白い作品となっています。
 もし問題点を挙げるなら、一般人の知らない知識を使ったトリックやその解明というのは、ちょっとずるいような気もします。
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