2012年4月24日火曜日

「アミ 小さな宇宙人」エンリケ・バリオス (徳間文庫)



 世界11ヶ国語に訳され楽しまれているおとぎ話? 児童書? 何かそんな感じの本です。
 著者の経歴紹介がまず面白い。
「エンリケ・バリオス。作家。若い頃より道を求め、世界中を渡り歩く。39歳の時、自らの使命を悟り、著述の道に入る」
 若い頃から定職に就かずに、世界中を旅してて、39歳で作家になったってことですよね。若い頃に求めていた「道」と著述の「道」は、果たして同じ意味での「道」なのか否か……。

 そんな彼が著書で言うところによると、愛が全ての問題を解決してくれるそうです。
 あらすじとしては、ある夏の夜に海辺で主人公の少年が宇宙人と出会う。その後宇宙船に乗せてもらい、一晩かけていろいろなものを見聞きし、様々なことを教えてもらうと言う話です。


 細かいところでいろいろツッコミどころ満載でした。まぁでも確かにそれができればいいんだけどねぇ、でも現実問題無理でしょ~って話が多いです。
 とりあえず世界中にある問題、たとえば環境破壊、エネルギー問題、資源問題、宗教問題、人種差別問題、その他諸々一切合切あらゆる問題は愛で解決できるんだ、という話なんですね。

 おそらくこの作者は、これまで事故・天災の類に実際に見舞われたことがないかと思われる。見舞われていないからこそ、生存してこういった著作を世に出すことができたのでしょうから。

 あと、今現在、争われている地域もあるけども、それでも大局的には危ういバランスとはいえ辛うじて均衡を保てているのは、道徳や倫理、ルール、そしてそれらの成立基盤に既存の宗教があったからこそ、という点を無視して「現在のシステムは悪い」「システムを転換しよう」「愛が一番大事だ」と言われても、やはりおとぎ話の域は出ない。

 まぁ、それでも理想がなければ、方向性が定まらないのは確かなので、こういう世界を希望するという声やビジョンは必要かと思われまする。
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