2011年8月8日月曜日

「煙か土か食い物」舞城王太郎 (講談社文庫)



福井県で起きた、主婦連続殴打事件に巻き込まれた母親の復讐に燃える主人公が、事件の犯人を追うというお話。
読み始めはよかったんですよ。
奇抜な表現とか。
ただ事件解決に向かういくつかのターニングポイントが、ほぼ主人公の閃き頼みってのは如何なものかと。

そしてネタバレになりますが、事件の計画は行方不明の実の兄という強い疑念と、計画の実行犯は精神異常者というラスト。
現実に精神異常者の事件というものはあるけども、推理小説のラストとして、こんなんでいいのか?


事件とは別に主人公の家族や父親の家庭内暴力の件が事件全体の伏線になってる感じですが、どうせなら伏線にするよりも、事件なんて最初からないものとして、こちらを主題にして深く掘り下げたものを書いた方がよかったんでは? というのが今回の印象でした。


スポンサーリンク
スポンサーリンク

0 コメント:

コメントを投稿